【ご挨拶】

初めまして。鷲田智恵と申します。

 

戦後の高度成長期に生まれ、洋服での生活が当たり前のなかで育ってきました。ミニスカートが流行り、パンタロン姿の女性が街を闊歩し、着物文化がどんどん衰退した時代…それが昭和という時代でした。にもかかわらず、戦中戦後を生き抜いた母が私の嫁入り道具として準備してくれたのは、留袖や訪問着から小紋、浴衣に至るまで各種きものが棹いっぱいに詰まった和箪笥(婚礼家具)でした。

母の愛情はきものに込められ、その想いを私なりに後世に伝えたくて、思い切って和箪笥の扉を開け、着物に袖を通す事から始めました。

まずは、自分で着物を着ること。子どもたちの成長と共に行われる通過儀礼の際、卒入学の節目の時には、必ず着物で参列することを決めました。

そうしているうちに、もの珍しいきもの姿を褒めていただくこともありました。こそばゆい褒め言葉を頂戴するたびに、決して私だけが似合うわけではないということに気づき、日本人なら誰しも着物が似合うということをどうしても伝えたくて、平成7年ころから細々と自宅にてきもの教室を始めました。

21世紀の幕開けとともに、急速に日本文化が見直され始めたように感じましたが、それでもまだまだ着物姿を見かけることは殆どありませんでした。

気が付けば、日本食が世界で人気を博し、コロナ禍が収束が見え始めた2023年。外国人観光客が日本中にあふれるようになり、日本人も気軽にきもの姿をエンジョイして外国人にも看過していきましょう。

そんな時代に少しでもお役に立てたらと願っております。


【略歴】

1979年 昭和54年3月 大阪府立春日丘高等学校卒業

1983年 昭和58年3月 日本大学国際関係学部国際関係学科卒(第一期生)

1987年 昭和62年4月 装道礼法きもの学院新宿校、着装科養成科・師範科修学

1989年 平成元年4月 装道礼法きもの学院お茶の水校、着装科高等師範科修学

1997年 平成9年4月 自宅で着付け教室「おしゃれ空間」を始める

2011年 平成23年4月 「和ごころ伝承協会」を主催(~2023年11月休止)

2014年 平成26年1月 たからの庭にて「kimono装い倶楽部」スタート

2015年 平成27年3月公社)全日本きものコンサルタント協会きものコンサルタント1級取得

2018年 平成30年4月 装道礼法きもの学院東京本校、礼法科教授科修学

           北鎌倉宝庵にて「鷲田智恵礼法きもの教室」開設

2019年 令和元年10月 伊勢山ヒルズ着付室にて列席着付開始

2022年   令和4年2月 株式会社tasu 花嫁着付開始

     令和4年11月 装道礼法きもの学院東京本校 礼法科生涯学習科進学現在に至る